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倉田が出て行って、しばらくしてからデスクに戻る。
けれどあの周防の目が気になって仕事に集中出来ない。
やたらため息をつく俺を見かねて、柏木がコーヒーを淹れてくれた。
「部長、大丈夫よ。
美穂は何があっても部長から気持ちが離れたりなんかしないから」
「バーカ、そんなんじゃねーよ」
「だってさっきのA+LIVEの男、美穂の手を握ってデザイン部から出て行ったわよ?」
「はぁっ?」
焦って危うくキーボードにコーヒーをこぼしそうになった。
「それで倉田は過呼吸にならなかったのか?」
「…それがなってなかったのよ」
…どーいう事だ…?
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