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倉田は俺に触れられても過呼吸にはならないのは当然だけど。
一度、工藤が倉田とドアの所でぶつかった時、過呼吸を起こしてパニックになった。
だから、今も他の男に触れられると過呼吸になるのは治ってないと思っていた…。
倉田が俺の事を好きだから俺だけは過呼吸にならねーのかな?と思っていただけに、周防に対して大丈夫だった事が不思議でならない。
「部長、たまたまだったのよ。心配しない方がいいって」
眉間にシワを寄せ考えている俺に、そう声を掛け柏木は自分のデスクに戻って行った。
まさか…彼女は周防を意識した…?
いやいや…アイツはそんな軽い女じゃない。
ならばどうして…?
疑問が次々浮かんで来て、やっぱり仕事どころじゃない。
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