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「どれでも美穂の好きなやつ選んでいいよ」
ショーケースの前で目をキラキラさせながら覗き込む美穂に自然と笑みがこぼれる。
「こっちもいいな…でも…こっちも…うーん…」
必死に悩む美穂の耳元でコソッと囁いてやる。
「結婚指輪はまた改めて買うんだから」
その言葉に、ピクンと美穂の動きが止まって一気に顔を赤くした。
堪えきれずに笑ってしまった俺をじーっと睨む彼女。
「もうっ…」
なんて膨れてる美穂の姿にますます笑いが込み上げた。
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