ライバル出現

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「ええっ?いいの?」 「今日だけだぞ」 微笑む俺に、美穂はまた目をキラキラさせてショーケースを覗き込んだ。 結局悩みまくった美穂が選んだのはオープンハートのネックレス。 ショップ店員のはからいで、その場でつけてやると、嬉しそうに鏡を覗き込んでいる。 会計を済ませて、ジュエリーショップを出た時は、もうディナーの予約の時間までギリギリ。 「美穂、この後もう1ヵ所行きたいトコあるから」 美穂の手を取って走り出した俺に、焦ってる美穂。 「はっ…隼人さん?」 「急がないと幸せが逃げるぞ」 微笑んで言う俺に、はぁぁぁ?と言いながら美穂も走り出した。
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