ライバル出現

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「このたびは当社にご依頼頂きましてありがとうございます。 それでは早速ですが、作成するショップのコンセプトからお聞かせ頂けますか?」 俺の言葉に周防はニコリと笑って、鞄からプリントアウトした紙を取り出した。 「この…ランディングページを作成した方は…藤森さんですか?」 それは、倉田が先週アップしたクリスマス企画第1弾のページだった。 「いえ、そのページは当社の自社デザイン部の倉田というものが作成しておりますが」 「そうですか…。では倉田さんに当社のページ作成をお願いするというのは無理でしょうか?」 そう言いながら、怪しい瞳で俺をじっと見つめる周防さんに戸惑う。
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