ライバル出現

33/39
前へ
/39ページ
次へ
家に帰った俺と美穂はソファーで並んで腰かけ、黙ったまま俯く彼女に問いかける。 「美穂、話してくれる?」 ぱっと顔を上げた美穂が瞳をキョロキョロさせて、また俯いた。 「あの…隼人さん…」 「ん?」 「…黙っててごめんなさい…」 …そっか。 俺に隠し事してたことで怒ってると思ってんのか。 「怒ってねーよ? だから何があったのかちゃんと話してくれる?」 再び顔をあげた美穂がじーっと俺を見つめる。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

524人が本棚に入れています
本棚に追加