ライバル出現

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「いつも言ってるだろ? 一人で抱え込まないで、何でも俺に話せって」 ニコっと微笑んでやると、ようやく美穂が口を開いた。 「あのね… 周防さんの会社見学行った帰りにA+LIVEの専属デザイナーにならないかって言われたの…」 「ヘッドハンティングって事?」 「…うん…それと…」 「それと…?」 しばし戸惑った美穂から衝撃的な言葉が吐き出される。 「A+LIVEだけじゃなくて…その……僕の専属デザイナーにって…」 「はぁぁぁっ?」 「も、も、もちろん断ったよっ!」 「つーか、ちょっと待て。 周防の専属デザイナーってどーいう意味だよ?」 「…だから…その…愛人…?なのかな?」 …何てコトだ… やっぱりあの男…美穂を女として見てやがったのか。
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