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「心配すんな。俺もお前をフォローする」
「…はい…」
「じゃ明日の午後、A+LIVEの周防さんと打ち合わせでスケジュール組んでくれ」
そう言って俺はデザイン部全員をミーティングルームへ呼ぶ。
異例の案件に、柏木も工藤も驚いていたけど、二人とも倉田の才能を認めていたし納得してくれた。
「藤森部長…その案件…本当に請けて大丈夫なんですか?」
ただ一人、浮かない顔をして言ったのは澪だった。
「まぁ微妙だけどな…相手企業がデカすぎるだけに断るのは厳しいだろ」
俺の言葉に澪も確かに…と頷いている。
「じゃ、そーいう事で、みんな仕事に戻ってくれ」
そう言いながらも俺の中には大きく広がって行く不安を感じていた。
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