145人が本棚に入れています
本棚に追加
「アイスコーヒー。フレッシュも砂糖も入れて。」
自分で言うのもなんだが、かなり無愛想。全部言うのも後で聞き直されるとウザいからだ。
コインを渡しながら彼女の手を見た。
指の長い綺麗な手。マニキュアもしてない。指輪もしていない。
あれ…?
「自分やぁ…もしかして結婚してて子供いる?」
彼女の目が一瞬泳いだ。
「いや。違ったらいいんや。ゴメンよ。」
彼女は一礼して去って行った。
「お待たせいたしました。」
彼女がコーヒーを置きながら小声で、
「あの…結婚してて子供もいます。バレるとまずいんで内緒にしてて下さいね。」
と言いながら微笑んだ。
秘密ほどではないが他の人が知らない話をし始めると仲良くなるまで差ほど時間はかからなかった…
最初のコメントを投稿しよう!