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その場面を想像すればほっこりとした気持ちになって、思わず口元が緩んだ。
「あっつい…。」
タマさんが手渡したお茶は熱々で、しっかりと湯気が立っていた。これだと大人子供関係なく火傷してしまう。
幸いまだ口をつける前で覗き込んでいただけのようだ。熱さからくる痛みでの拒絶は感じられなかった。
「それじゃあ、こっち飲む?」
そのことにホッとしながら勧めたのは生温くなってしまったお茶だ。みぃちゃんが来る前に僕が一口飲んでしまったものだけれど、火傷をしてしまうよりずっといい。
コクンと頷いたのを確認してから交換すれば、恐る恐るといった様子で茶杯に口付けた。
「…おいしい……。」
「そっか。」
ほっとした様子で顔を上げたみぃちゃんの頭を撫でてやれば、嬉しそうにニコニコと笑う。それを見ただけでこっちまで笑顔になるんだから、やっぱり子供って最強だ。
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