第七章

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そんなこと、わかってる… わかってるけど……ッ 稔「…ゆっくり決めようか じゃ、僕らは上で待ってるから 頑張りなよ」 「はい!」 稔「行くよ志乃 どちらが死んでも恨むのはなしだ ちゃんと、はっきり決めなきゃダメなんだから」 あたしは、稔麿に連れられて 2階の奥の部屋へと入る。 ……下では、刀と刀がぶつかり合う音 雄叫び、悲鳴が止むことを知らないように響いていた。 稔「ねぇ志乃 選べないなら長州に帰りな それが一番だ」 志「やだ……」 それだけは絶対に嫌 独りぼっちになっちゃうもん それに長州には、 大ッ嫌いなあいつらがいる…… 稔「…志乃、僕はね? 癪だけど新選組に居てほしい 追われる僕らより、そっちの方がマシだ」 志「あたしは…! あたしは、新選組の人達は好きだけど、 あいつらは幕府に仕えてる… それが嫌…」 新選組にいたらあたしは、 憎い幕府に仕えることになる。 それだけは絶対に嫌。 稔「なら、どうする?」 志「…当初の目的通り… 幕府に復讐する。 だから、稔麿たちと一緒にいる!」
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