第七章

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総「そうですか…… なら、容赦なく行きますよ!!」 あたしに向かって刀を振り下ろそうとする 沖田の前に、稔麿が刀を持って立つ。 沖田の刀を受け止め弾き飛ばす。 稔「志乃を殺るなら 僕を殺してから、ね?」 総「…構いませんよ、それで」 稔「志乃、下がってて」 稔麿は沖田と睨み合いながら  あたしにそう言った。 あたしは素直に従い、窓の縁まで下がる。 でも立ってるのやだなー 縁に座り片膝を立てた。 ……あまり、二人が戦う姿は見たくないから 志「…あれ、原田だ」 もう土方の隊来たのかー 厄介だな。 特に斎藤とかさ……  カシャンッッ 暫くぼーっと腹立たしい程 綺麗な月を見ていたら、 部屋の中から刀が落ちる音が聞こえた。 志「稔麿?!!」 膝をつく稔麿に駆け寄ると、 右胸からお腹まで斜めに深く斬られていた。 稔「さ、すが……だね…」 総「ナメてもらっては困りますよ  これでも一番隊組長なんですから」 止めを刺そうと刀を持って ゆっくり近づいてくる沖田。
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