第八章

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志「九一ー、いるー?」 …………返事はない。 いつもならすぐ来るんだけど。 さすがに待ってないよねー 志「………寝てるじゃんッ」 念の為障子を開け、 中の様子を見たら座ったまま寝てた。 ………何か、申し訳なさすぎる…… 志「……あたしのせーではないとはいえ、 待たせちゃったのは事実だし…」 せめて布団かけとこー 押し入れから布団一式を引っ張り出し、 敷布団を引いて九一を頑張ってその上まで 連れてくる。 そして最後に布団をかけようとした瞬間 グイッ 志「ぅわっ?!」 九一に引っ張られ倒れ込んだ。 志「く、く、九一?!」 九「…………」 ?!!?!! え、待って寝ぼけてるの?! きつく抱きしめられて全然動けない! 寝てる割には力強いから抜け出せないし! ちょ、誰か助けてええええええ!! 約一刻後 桂「おや、これは……」 桂は微笑むと、 かけられていなかった布団を 寝ている二人にかけ部屋を出た。 玄「あれ、桂さん?どうかされました?」 晋「そこ九一の部屋だろ? どうし……○☆¥$%£▲※#?!!」 ひょこっと部屋を覗き込んだ瞬間、 晋作は言葉になっていない叫びをあげた。
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