最終章

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あとね、あの日… 九一と一緒に寝てたとき…… 怒っていたのも本当は知ってた。 嬉しくて、もっと聞いていたくて ずっと寝たふりをしていたけど…… 志「あたし、ね…… ず、と……役に立ちたか…た…… だから、新選組、に間者として、入…た でも、段々……その、み、んなが… 好き…なって……」 晋「わかってる、わかってる! それでもいいんだ! お前さえ、幸せになってくれていれば…!」 志「でも、ね…… だ、から……本気で…… あの人たちと、本気で…… ぶつかり、合いたい……ッ」 刀を持つ手に力を入れた。 地面に突き刺し、ゆっくりと立ち上がる。 晋「志乃?!」 志「おに、ちゃん…… 《来世って…信じる?》」 刀を引き抜き、 近づいてきた敵を斬り捨てる。 志「この命……尽きるまで…… 戦いきってみせる……ッ」 晋「し、!ゴホッゴホッ」 志「皆!おにーちゃんを安全なとこに!」 「し、しかし!」 志「あたしはいいから早く!」 「は、はい!」 膝をついているおにーちゃんに笑いかけ 敵に向かって走り出す。 晋「志乃、志乃おおおおお!!!」 ごめんね、お兄ちゃん …また、ね……?
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