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志「くっ……」
こんな深手を負ってる女に
殺られるなんて……本当に大丈夫なの?
……まぁ、あたしもそろそろ…
限界……ここまで持ったのも……
普通じゃ有り得ないだろうし…ね……
「…瑠乃…?」
志「ッ!?……土方、歳三………」
まさか、最期の最期に新選組に会うとはね…
土「お前…ッ、その傷!」
志「敵の心配なんてしていーの?
どこまで優しーんだか。
《鬼》なんでしょ?」
刀の切っ先を土方歳三へと向ける。
さすがに、もう…持たないんだけど…
でも、
最期まで戦いきるって決めた。
だから、絶対に倒れるわけにはいかない……
土「……そう、だな」
志「勝負よ、土方歳三
………あたしの《誠》はこれだから…
おにーちゃんの為に戦う…
この命が果てるまで……
それがあたしの《志》なの
……相手、してくれるよね?」
土「…あぁ、受けて立ってやらァ」
土方歳三はにっと笑みを浮かべ
刀を構えた。
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