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「だけど……っ」
僕は助けを求める様に
扉の外に目をやった。
「ああ、あの婆さん?彼女はいい年だし、なんていうかもう、現実と夢の境目で生きてる。分かるだろ?僕に妹がいるって言ったら2つ返事で信じ込んださ」
笑いながらも
ノアの目は退屈そうに黒い闇を映し出す。
「どうして……こんな事するんだ?」
僕は力なくベッドに沈んだ。
「いいかい先生?神も悪魔も愛も所詮は人間の創造物にすぎない。幻だ。ここは舞台で僕らは役者だと思ってごらん?」
ノアの影がゆらゆらと揺れる度。
悪魔から美しい少年へ
天使のような少女から
再び悪魔へと姿を変える。
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