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ブザー音とシューズの音が鳴り響く放課後の体育館。
「裕也!!そっち!!」
「おう!!」
綺麗な放物線を描きリングに吸い込まれていくバスケットボール。
「きゃーっ!さすが裕也先輩!!」
「かっこいいよねぇ~♪」
そして…
女子の黄色い声。
俺はこの女子の声が好きじゃない。
理由はわかんないけど、ギャーギャー騒がれるのがあんまり好きじゃない。
「裕也、大会もその調子でね!」
「わかってる!昌樹、汗臭ぇから離れろ」
「ちぇ~」
部室で制服に着替えて部室からでると、のマネージャーをしているあやに呼び止められた。
「裕也、ちょっといい?」
「なに?」
「涼汰が足ケガしたみたいなんだけど行ってあげてくれないかな?」
「珍しいな。大会の前に涼汰がケガなんて」
「なんか来る途中にドジったみたい♪」
「ふっ、あいつらしいな。じゃあ明日あたりにでも見舞いに行ってくるよ」
「よろしく♪」
「おう」
そう言って学校を後にした。
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