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涙活
この言葉を知っている方は沢山いらっしゃると思うニャ。
長から学んだことを少しだけ。
涙にはストレスを解消する働きがあるんだって。
たとえば哀しい話を読んだり物語を観て涙を流す活動だとか。
オイラが生まれる何年も前から減少しつつあるらしいのだけれど、近年では
この働きに関してのイベントが行われていて、この働きに期待をすることもあると。
「皆は、いつ?どの様な場面で涙を流されましたか?」
これが今回の長からの質問だった。
「オイラは徳永家の家族なんだ!!
って時は、見付からないように泣いてしまいます…とても大好きだから。」
長は黙って頷いた。
そのあとは沢山のことを語ってくれた。
…嬉しいこと。哀しいこと。なんと呼べばよいのか、わからぬ涙。これは大切なことだとワシは考える。すべての人間には当てはまらないが、感情をコントロール出来る者がいる。理由は沢山あるじゃろ。忙しい日々を送るから感情を抑えなければならない場面、それとも感じることさえ出来ぬ余裕がなくなったから?
今の世、親や祖父母の時代から聞いてきたことに比較すると自然に涙を流す者が減少してきたようじゃ。
何かの物語や曲で涙を流す。
それも悪くはないが。
自然と頬をつたう。
皆に問いかけたがワシは、どうじゃろ…
オイラや長の言った言葉が
すべてに当てはまるとは限らない。
だけどね、人間だけじゃない。
植物も動物も同じだよ。
生まれて眠りが来る日まで。
ずっと、ずっと続くんだ。
嬉しいこと。
寂しいこと。
怒ること。
哀しいこと。
沢山の気持ちがね。
皆様は、いつ誰のために…
何があり…
涙を?
自然と瞳から溢れるものに
こんなに大切な意味があったんだね。
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