戦いの後

4/5
前へ
/82ページ
次へ
「お……き……ください。」 体を揺らされ目を開ける。 「やっと起きましたか、すぐに支度してください!!」 「支度って何で…。あ。」 「服は持ってきて貰いました。早く!!」 白衣を着た天使は真っ赤な正装を突き付けてきた。 医師の焦り具合で時間がないことが分かる!! 服を脱ぎ捨て正装を身につける。 「こちらです。」 医師に手を引っ張れながら病院を後にした。 「お早く!!」 馬車が建物の入口に止まっていた。 「あれに乗って下さい!!」 「ありがとうございます。」 医師にお礼を告げ馬車に乗り込む。 「おわ!!」 「シルク無事だったか!よかったお前が死にかけていると聞いて心配したぞ!」 この両肩を掴み前後に揺らしているのは父親のサーストン家当主アロマサーストン。貴族だが弱小だ。 「父上苦しいです。」 「おお…スマン。しかしよくやったシルク!!」 また両肩を掴み前後に揺らす。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加