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「お……き……ください。」
体を揺らされ目を開ける。
「やっと起きましたか、すぐに支度してください!!」
「支度って何で…。あ。」
「服は持ってきて貰いました。早く!!」
白衣を着た天使は真っ赤な正装を突き付けてきた。
医師の焦り具合で時間がないことが分かる!!
服を脱ぎ捨て正装を身につける。
「こちらです。」
医師に手を引っ張れながら病院を後にした。
「お早く!!」
馬車が建物の入口に止まっていた。
「あれに乗って下さい!!」
「ありがとうございます。」
医師にお礼を告げ馬車に乗り込む。
「おわ!!」
「シルク無事だったか!よかったお前が死にかけていると聞いて心配したぞ!」
この両肩を掴み前後に揺らしているのは父親のサーストン家当主アロマサーストン。貴族だが弱小だ。
「父上苦しいです。」
「おお…スマン。しかしよくやったシルク!!」
また両肩を掴み前後に揺らす。
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