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目蓋を開ける、そこは見慣れた天井でも魔将軍と戦った天井でもない。
白い天井と安堵した医師達がいた。
自分は助かったのだとわかった。
「おお目覚めたぞ!!」
「さすが先生です。」
「おめでとうございます。」
喝采と拍手が室内に鳴り響く。
先生と呼ばれている老人は全員の握手を返して、振り向く。
「気分はどうかね?」
「最悪です。」
「そうか、だがこれを聞けば最高になるはずだ、君はこの国を救った英雄の1人として称えられるだろう!!」
「英雄ですか。」
「そうだ、君は敵大将の右腕、魔将軍を倒した英雄の1人として明日の式典に参加してもらう!!」
「明日ですか!」
「そうだ。そして強制だ。だから早く寝ろ!」
「待ってください、僕は昨日戦ったばかりですよ。」
「昨日戦ったばかり?君は6日も眠っていたのだ、今日寝たら7日になるもう充分退院出来る、引きずっても連れて行くからな!!」
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