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「そ、それじゃ、書きましたっ……!」
その連帯の紙切れには、悪に入ったら、全財産没収という項目や、連帯の最中、支給される食べ物は、朝食の目玉焼きだけであること、ゲームをする権利が剥奪されること等が書かれていた。
そして、
ぐぅっ……っぽんっ。
印鑑を押してしまう、キン肉マンだった……。
「よしよし、よくやった」
金銅は、巧くいった事を喜ぶ素振りもなく、契約書を顔立ちの整った女に渡し、キン肉マンを見る。
「え~、じゃあ、」
「………っ!」
ステージを見ているキン肉マンが目に入る。
「………。ああ、あのステージ、昇ってみてぇか?」
「……っ! はっ、はい……っ!」
「………。そうか。もう人生なんて終わったのになぁ……。………」
そんな話を聴いていないキン肉マンは、言った。
「俺も……、」
甘えた顔をするキン肉マンに、二人は笑わない。
「人生、終わった後にデビューなんてないんだが……。………昇ってみるか……?」
「はっ……はいっ!!」
酷い返事だった。良い返事だったが。そのことも酷いことだった……。
「じゃあ、…人生終わっちゃったって感じで昇ってみな」
「そ、そんな感じで昇ったら、カッコいいですか?」
「カッコいいですよっ」
顔立ちの整った女はそう言ってニッコリ笑ったのだった。
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