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「家族ですよ。
それ以外に何がありますか？」
フフッと笑った周防は俺をじっと見据えて言った。
「またいつか、あなたと戦ってみたいものです。
次は絶対に負けませんよ…？
…倉田さんとお幸せに」
軽く会釈をした周防は目を細めて笑う。
そこにあの冷酷な怪しい輝きは消えていた。
コイツは…本当に俺と似ていたのかも知れない。
倉田と出会う前の自分と…
何故かそう感じた。
「周防さん…またいつか会いましょう」
そう答えた俺に、周防は微笑んで踵を返し去って行った。
「周防貴裕…か…
なかなか面白い男だったな…」
隣で兄貴がポツリと呟いていた。
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