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「美穂!ただいま」
「おかえりなさい。今日は早かったね」
玄関を開けると、美穂がニコニコしながら迎えてくれた。
「うん、美穂もおかえり。
ご両親とゆっくり話せた?」
そう聞いた瞬間、美穂の瞳がゆらりと揺れて俯いた。
「…どうした?何かあった?」
しばし戸惑ったように視線を泳がせた美穂が、大きく息を吸い込む。
「隼人さんにお話しがあります…」
そう言った美穂の目がどこか寂しそうに揺れていて不安を感じた。
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