491人が本棚に入れています
本棚に追加
それからしばし、親父と12年の空白を埋めあうかのように色々な話をした。
が、あまりに倉田が戻って来ない。
さすがに心配になって来て親父に美穂を探して来ると告げて、病室を出る。
しかし鷹人がいたはずの正面玄関に行ってみても、倉田の姿どころか鷹人すら見当たらない。
…ドコ行ったんだアイツら?
引き返して2Fにある売店に行ってみると、その手前で鷹人がジュースを5本抱きしめて立ち尽くしていた。
「鷹人…?」
俺の姿に気づいた鷹人が一気に顔を青ざめさせた。
「隼兄…あのね、そのね…?」
慌てる鷹人に俺はピンと来る。
最初のコメントを投稿しよう!