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それでも…
受け止めて行かなくてはならない現実。
たとえどんなに悲しい現実を前にしてもお互いを思いやって最期を迎えられる夫婦になるために…。
俺は泣き続ける美穂の腕を引いて自分の胸に包み込んだ。
「…明日…一緒に美穂の実家に行こう」
「隼人さん…」
「俺はお義父さんに殴られても罵られても構わない。
それでも美穂と一緒にこれからも生きて行きたい。
お前を失うくらいだったらFUJIホールディングスだって捨てる覚悟はある。
だから諦めないでもう一度お義父さんと向き合おう。
時間がかかっても俺は必ずお前を幸せにしたい。
一人で悩ませてしまってゴメンな…」
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