新たな道へ

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「初めまして。 美穂さんとお付き合いをさせて頂いております、藤森隼人と申します。 今日は美穂さんとの結婚のお許しを頂きたくご挨拶にお伺い致しました」 振り向いても貰えないその背中に俺は頭を下げて挨拶をした。 ピクリと小さく揺れた背中からは嫌悪感しか伝わって来ない。 それでも俺はじっとその場で言葉を待った。 「美穂から…聞いておられるのでしょう? あなたと話す事なんてない。 帰ってくれ」 「お父さん…お願い…ちゃんと話を聞いて」
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