新たな道へ

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「兄貴はドコだ…?」 「ひぃぃぃっ!隼兄っ!顔がヤバいよっ!」 「美穂をドコにさらってった?!」 「美味しい空気を吸いに行きましょうって…屋上…かな?」 ヘヘヘと笑って誤魔化す鷹人の頭をパチンと叩いて、俺はエレベーターに走った。 あのチャラ男め! 本当に油断も隙もありゃしない。 「美穂ーっ!」 屋上のドアを開けて叫んだ俺の目に飛び込んで来たのは 金網まで追い詰められて必死にもがく倉田の姿。 「はっ…隼人さぁーん」 泣きそうな声で助けを求める倉田を追い詰めてたのは、予想通りのチャラ男の兄貴だった。
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