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「ありゃ…もう見つかっちゃった。
あとちょっとだったのに残念!
んじゃ美穂ちゃん、また遊ぼーね」
相変わらず悪びれもしないチャラ男は楽しそうに笑っている。
「美穂には手を出すなって言ったろ!」
「まだ何もしてねーよ?
もー隼人は相変わらず気が短いなぁ」
「そーいう問題じゃねーだろ!」
言い合いしてる俺たちを、うるうると泣きそうな顔のまま見てた倉田がポツリと言った。
「やっぱ…うりふたつ…」
…そう、俺と翔人はまるで双子のように良く似てる。
そのおかげで、俺の女が2人ほど口説かれたワケで。
ちなみに口説かれた女2人は、俺だと勘違いしてたという事実。
「二度と美穂に近づくな」
「へいへい、隼人のマジ顔久々に見たけど、やっぱ怖ーい」
おチャラける兄貴のほっぺを両手で引っ張ってやる。
「いひゃい!はやひょ!ごめんなひゃい!」
「次やったら殺す!」
それを見ていた倉田がお腹を抱えて爆笑していた。
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