新たな道へ

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ため息をついた俺をじっと見つめていた倉田がニコリと笑う。 「隼人さん、社長と私を守ってくれてありがとう!」 言われた言葉に思わず目頭が熱くなった時。 「隼人さんは家族を守ったんだよ。 だって隼人さんにとってはうちの社長もお父さんだったんでしょ? だから…最低な男なんかじゃない」 美穂が言ってくれた言葉と笑顔に、全てが報われた気がした。 やっぱり…コイツとは…離れたくない。 何があっても…この先の人生も… いつもコイツと一緒にいたいと思う。 そんな覚悟を決めた時、じっと俺と美穂を見つめていた兄貴が呟く。
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