Ⅰ…優等生は狼くん?!

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遡ること数時間前ーーーーーーー 俺はいつも通り平気で遅刻して平気で授業をサボっていた 学校は馬鹿学校ではない 超が付くほどの頭のいい奴ばかりが行く学校で必死に勉強した結果 「嘘だろ…受かってる…」 なんて呆然と合格していき テストでは当然下から数えた方が早いくらいの成績だ 「おはよーって…もう昼じゃねーか」 「おいーす直央~」 「おーす吏樹」 お、言い忘れてたが 俺の名前は直央稀、渡邉直央稀(わたなべなおき)だ 中学校の時に色々あってか真面目からこんなグレるようになって 喧嘩が普通かと思っていた 髪の色がこんな金髪に近いのは地毛だから学校では怒られない コンプレックスだが染めるのがだるいからやらない でもなんで学校に行ってるかというと… 「今日も頑張ってきたな、直央稀」 「…はぁ、本気で勘弁して下さい…叔父さん」 ギリギリ合格もあるが… 面接でかなり好評だったのも理由で…それがこの人 まさか理事長がうちの親戚の叔父さんだと知らずにとは… 本気で参った
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