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あ…
そこには…
スースーと…可愛らしい寝息を立ててる…
あいつが居た…
にしても…
睫毛長いな…
透き通るような鼻に
淡いピンクの唇…
こいつ本当に男かよ
「…どーしよ…起こすと怒りそうだしな…取り敢えず…教科書と…ノートと…シャーペン出すか…」
ガサガサと取り出してる時に
一言
「…君が例の不良君?」
?!
いつの間に?!
「あ、はい…」
あまりに急だったから声が出ない
不良君て…
そうだよな…
別に好きで不良君になったつもりはないが…
「…本気で勉強したい?」
…は?
すげぇ口調…
つか声たけぇ…
「もちろん…」
「そう、じゃあ…俺が作ったこのテスト…やってみて?」
と差し出したのは1枚の…
え?!
苦手、なんですがこれ…
待て待て待て待て
この問題解けと申すのか
「まぁ、無理はしなくていい、理事長に頼まれてるからそれなりに難しくしてある」
「…多分、絶望を覚えますよ」
と俺はシャーペンの芯を出し、問題に顔を向ける
うん、わからない
それにしても…
すげぇ見られる…
30分後…
「…うん、これは致命的だな」
「これでも本気で頑張った方なんですが…」
「…集中してたところは認めよう、だがそれは別だ」
「へ?え…ッッ?!まっ…待って!!」
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