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澄みきった蒼い空が広がり、そこには点々と白い雲が浮かんでいる。
太陽は、こうこうと輝き、その暑い陽射しを一人の少年へと浴びせる。
快晴であった。
校庭では、青いジャージに身を包んだ生徒たちが楽しそうにサッカーにいそしんでいる。
今日もよい天気で良かったと、たいした悩みも持たずに、一日一日をしあわせに暮らしている。
しかし、少年にとっては違った。
もうこの世界はすでに色あせた灰色の世界と言ってもなんら問題もない。
少年はこの世界から、切り離されてしまっていた。
いや違う……。
少年自身は、自らこの色あせた世界を切り離したのだと強く感じていた。
そして、少年は今から新たな世界へと旅立とうとしいる。
頬を冷えきった風がなぜ、背筋に悪寒が走り少年の背はピクリと上下する。
少年はゴクリとつばを呑む。
これは、決して終わりではなく始まりだ。
そう自分に言い聞かせ、震える足を一歩少年は踏み出す。
しかし、そこに彼を支えるはずの地面はない。
体は、宙に投げ出される。
少年は、学校の屋上から飛び降りた。
少年は
そして、世界を拒絶した────
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