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バースディパーティーを終え、智也の店を出て家に向かうタクシーの中。
初めて酔い潰れて美穂の家に泊まった夜の事をふと思い出す。
「そーいえばさ…今更だけど…
初めて美穂と飲んだ夜、俺、酔いつぶれただろ?
あの夜って、俺…美穂に何もしなかった…?」
「えっ?」
なんだか急に挙動不審になった美穂が、目をキョロキョロさせている。
「…なんかしたの?俺?」
問いかけた俺の顔をじっと見つめた美穂がポツリと言った。
「んとね…キス…」
そう言って顔を真っ赤にして両手で覆った。
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