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「え…?
俺、美穂にキスしたの??」
慌てて聞き返した俺に、美穂はさらにアワアワと慌ててる。
「いやっ…そうじゃなくてっ…」
「えっ…?じゃなくて?」
気まずそうに聞いた俺をもう一度見つめた美穂が、はーっとため息をついた。
「そうじゃなくて…その…あまりに隼人さんの寝顔が可愛くて…
…私が…隼人さんにキスしちゃったの…」
「…は…?」
「あぁぁっ!言っちゃった!」
再び顔を真っ赤にして、頭を抱えてる美穂に俺は笑いが込み上げた。
「美穂。
今夜は、めいっぱいおしおきするからな。
覚悟しとけ」
「はぁぁうっ…」
涙目で俺を見つめる美穂に俺はニヤリと笑ってやった。
全てを越えて…
ようやく俺と美穂の未来が動き出したこの夜。
俺は美穂から最高の誕生日プレゼントをもらった…。
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