イッグの木

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 泉はしんと静まりかえり、波一つたっていませんでした。 「どうしましょう?」先に行けないので、女の子は言いました。  あたりを見回すと、泉から川が流れ出てました。 「あっちに行こう。どこか渡れるところがあるかもしれないよ」男の子は言い、二人は川にそって歩くことにしました。    どのくらい歩いたでしょう。川はどんどん幅を広げ、向こう岸が見えなくなってしまいました。  二人がちょっと不安になったその時、とうとう先の方に橋が見えてきました。 「見て!橋だよ」男の子は喜んで言いました。 「でも、あれ何かしら?」 橋のたもとの大きな山のようなものを指差して、女の子は言いました。
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