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『あーたん氏足が止まってるお。何かトラブルでもあったん?』
そんなことを考えていると左耳につけていたインカムから通信が入った。
どうやら仲間に木陰でサボってるのがバレたらしい。
「何もねーよ。今向かう」
『全く早くして欲しいお。もう全員揃ってるお』
「マジで?」
こいつぁヤバい。
ヘタすりゃシバかれる。
『ちなみにおるたん氏は怒りがマックスハートなのだぜ?』
「ならダッシュで行かなきゃな」
そう言って俺は背中を預けていた巨木から身を起こた。
周囲は木々が生い茂り森特有の植物の匂いが鼻腔をくすぐる。
「はぁ、めんどくせ」
俺は1つ大きな溜め息をつくと乱れた制服と頭に被った白い三角帽を正し、腰にしっかりと愛剣が差さっているのを確認すると仲間達が待つ集合場所へと歩き始めた。
────東魔界・密林エリア
「遅いぞアゲハ! お前は一体何をしていたんだ!」
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