act2 もう1つの始まり

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するとオルトはパンッと手を叩いて言った。 「それでは全員揃ったようなのでこれより最終ミーティングを始める」 その声を聞きザッと、どこかに潜んでいたであろう仲間たちが現れオルトを中心に輪を作った。 全員黒を基調とした同じ制服姿でさらに各々アクセサリーをつけている。 その数実に30名。 これから狩る獲物のレベルを考えると妥当と言えるだろう。 獲物の名はカメレオトゥルス。   またの名を透過竜と言い主に密林を住処とする飛竜だ。 ちなみにオルトは今回の任務のリーダーだったりする。 「さて、知っての通り透過竜は風景に透過し発見する事が困難な飛竜として知られている。が、しかし今回は既にエイトの活躍により透過竜の巣の特定に成功している」 オルトの言葉に周りから「おぉ~」という声が漏れる。 カメレオトゥルスの発見は本当に難しくましてや巣の発見などかなりの実力者でも嫌がるような労力を要するので当然といえば当然なのだが。
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