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『誤魔化すんならこれ以上僕も何も言わんけどさ。早くしないと手遅れになるお?』
「……そうさな……破壊者が来るまで」
『んぇ?』
「この現状を……このつまらない日常を完膚無きまでにぶち壊してくれる破壊者が来るまでだ」
『ひょっとして『孤高の勇者』や『白雷の女王』に対抗出来る奴が来るまでってこと?』
「そうだ。今のところあの2人にゃあ仮に本気を出したとしても勝てる気がしねぇからな」
『そりゃあ無理っしょ。そんな高校生100%いねーだろ常考』
「分かんねーぜ? 世の中にゃあ100%と0%はねーからな」
そう言おうとした瞬間だった。
ドズーーーンッ!
という大地を揺るがす衝撃。
そして────
『グルゥオアァァァァァァァァァ!!!』
大気を震わす轟音────。
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