act2 もう1つの始まり

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などと考えているとフッと辺りが暗くなった。 それも楕円形に、俺の周りだけ。 「……ッ!」 立ち止まり真上を見上る。 「おいおいマジかよ……!」 考える間もなくその場から飛び退く! その直後、ドムッと跳ねるような音ともに『それ』は降ってきた。 そばにより確認してみる。 直径は2メートル程だろうか。 グルグル模様の飛び出た目に長い舌。 そして紫色の体色。 間違いない。 カメレオトゥルスだ。 首より上しか無いが……。 さらに近付いて観察してみる。 所々何かに噛みつかれたような傷がある。 これはオルトの技による傷だろう。 あいつはそういう悪魔だから。
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