act3 破壊神現る

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本来の俺ならばすぐにそこで昼間から流れ星? と疑問を抱くだろう。 だが今はまさしく死ぬか生きるかの瀬戸際。 いや、死ぬ瀬戸際。 そんな思考は頭の片隅に吹き飛んでいた。 しかし今アゲハが魔法陣を書き、生きることを諦めていない姿を見ると無駄だと思う気持ちと同時に、自分も何かしなければ、という気持ちが産まれてくる。 では今俺に何が出来るか。 答えは何もないだ。 いや、あえて挙げるとすれば奇跡を祈ること。 神頼みぐらいだろうか。 悪魔が最後に神頼みとは世も末である。 流れ星には消える前に願い事を3回唱えると願い事が叶うという都市伝説がある。 ならばそれに賭けてみようじゃないか。 俺は体を仰け反らせ、今まさにブレスを吐かんとするヴァルゲールを尻目に流れ星を見つめ、願い事を唱える。 「この危機を乗り越え、無事生還出来ますように……!」 流れ星はまだ消えていない。 急いで2回目を唱える。
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