act3 破壊神現る

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「この危機を乗り越え、無事生還出来ますように……!」 ひょっとして俺は物凄く馬鹿みたいなことをしているのでは? という考えが頭をよぎるが今は緊急事態。 そんなものは気にしない。 そして流れ星を見つめ、3回目を唱えようとして──── 「……ん?」 異変に気付いた。 少しずつ大きくなっているような……? さらにジッと見つめる。 「……」 やはり流れ星は少しずつ大きくなっている……。 ひょっとして……! そこまで考えたところで俺の思考は中断されてしまった。 「グルゥオァァァァァァ!!!」 「────くッ!?」 ヴァルゲールが轟火竜の名に恥じぬ爆音で吠えたのだ! 耳を塞ぐのが遅れたせいで耳なりがする! ついに────ついに準備が出来たのだ!! ヴァルゲールはそのワニに似た顔を歪ませ、ゆっくりと口を開く。
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