act3 破壊神現る

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俺には、ヴァルゲールが笑っているように見えた。 悔しいか? だが残念だな、貴様等はムシケラも同然。不様に死ね。とでも言いたげに。 そして、その時は訪れた────。 俺は────この時、この出来事を生涯忘れることは無いだろう。 『それら』は全くの同時だった。 アゲハの「出来たっ!!」という声。 ガショッという音と『それ』が地面に激突する音。 そして──── 「ガァァァァァァァァァァァ!!?」 ヴァルゲールの絶叫────!! 「「…………は?」」 俺とアゲハは目を点にして思わずそんな声を出してしまった。 だって信じられるだろうか? 流れ星が……いや、『人』が降ってきて、ヴァルゲールの頭をぶち抜くなんて……!! 「────カッ────ハッ────!」 頭を貫かれたヴァルゲールは白目を剥き、そのまま体制を崩し落下していった! ドズゥゥゥーンと鈍い音をたてヴァルゲールが地に墜ちる。 ヴァルゲールの頭からはおびただしい量の血が吹き出し、周囲に赤黒い水溜まりができている。
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