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「叶えられてない……願い……?」
少し考え、その答えにたどり着く。
『学校に通いたい』
けれど、はもうすぐ17歳を迎える。
本当なら義務教育を終え高校に進学し、今頃2年生に進級しているような年齢。
もし学校に通いたいと望むならちゃんと受験をし、合格しなければならない。
しかし僕は中学校にはほとんど通うことが出来なかったため学が全く無いと言っても過言じゃない。
強いて言えば入院中の暇を潰すために読んでいた本のお陰で多少の知識はあると思う。
しかしこの願いは……。
そんな僕の思考を遮るかのようにイロハさんは言った。
「という訳でボーヤにはこれからアタシの息子が通う学校に編入してもらいまーす! やったね! また願い事が叶ったよ」
「…………………………は?」
え? ちょっとまって? 編入?
「ちっちなみにその学校はどこに?」
僅かな期待を込めて聞いてみる。
普通の学校にすらほとんど通った事が無いのにこれで異世界とかだったらたまったもんじゃない。
これで日本国内だったらまだ救いようが……!
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