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「僕はイロハさんに……その……ア……アゲハの手伝いをするために学校に通えって言われたけど具体的にどうすればいいの?」
アゲハく……アゲハは「その話はちょいと長くなるから座ろうや」と、言って部屋の中央にあるイスに座った。
僕も見習ってもう1脚のイスに座る。
「まず、俺が魔王を目指してるって話はババアから聞いたよな?」
コクンと頷く。
確かにそんなことを言っていたような気がする。
アゲハは続ける。
「まぁ俺の手助けをして欲しいってのもあるんだが……、これはお前のためでもあるんだぜ?」
「僕のため?」
「そそ、お前確か病気だったんだろ?」
あれが病気といって良いものかは分からないけど今は健康体そのものだ…………と思う。
「うん。けどそれはもうイロハさんに治してもらったから大丈夫」
その証拠にこうして立って歩いたりイスに座って話しをしていても全く辛くない。
というかそれだけで辛く感じていた僕ってどんだけひ弱だったんだろ。
「あぁそれ、一時的だから根本的な解決にはなってないんだよ」
「えっ!?」
「お前の病気の原因はお前のそのアホみたいな量の魔力が関係しているとはもう聞いたよな?」
「そんなことも言ってたような…………言ってないような」
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