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余りのことに混乱していたので記憶に自信がない。
「簡単に言ったらお前は余りの魔力の多さに破裂しかかってたんだな」
「はっ破裂ぅぅ!?」
破裂ってあれ!?
風船に針を刺したらパーンってなるあの破裂!?
「そ、この世にある全てのモノには多少なりとも魔力が備わってる。魔力は普段から少しずつ消費されていて、魔力が無いモノもその消費量と回復量が釣り合っているだけだったりする。そしてモノ1つ1つには限界魔力量ってのがある。んで、その範囲内であれば普通魔力っつーのは消費されると回復していく……消費されるから回復していく訳なんだが……」
そこで僕を訝しむような目で見てきた。
少し居心地が悪い。
「お前は何でか知らんが消費量と回復量が驚くほど釣り合ってない上限界を越えて魔力が回復するみたいなんだよなぁ~」
「……?」
正直ピンとこない。
「分かってねぇみたいだな。まぁこっちも口だけで分かってもらえるとは思っちゃいなかったが」
そう言うとアゲハは両手をパンっと叩き、黄色い風船を取り出した。
魔法? でも使ったのだろうか。
アゲハは風船を膨らませ言った。
「仮にこの風船の中の空気を魔力としよう。この風船の限界魔力量……ま、これ以上膨らませると破裂しますよーって状態を100としよう」
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