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「……うん」
アゲハの問い……というか最早確認に頷く。
つまり、僕の体はあの風船と同じだということ。
このまま健康な体を維持したければ魔力の消費を回復が追いつかないスピードで行わなければならないこと。
けど、僕はどうやったら魔力が消費出来るのかを知らない。
そのことを聞くと指をパチンとならし、アゲハは言った。
「そこで魔王育成学園に通う訳だ。お前にはそこで俺が魔王になるのに協力してもらうと同時に魔力の使い方について学んでもらう」
「魔王育成学園?」
聞いただけで普通の学校と違うのは分かるけど……。
「その事については後でゆっくり説明してやる。エイト!」
アゲハが叫ぶといつの間にかあの紫忍者が真横に立っていた。
そして「…………どうぞ」と、何か手渡してきた。
見てみるとそれはサイズは違うけどアゲハが着ている制服と同じ物で……。
「着替えろ。学園に行くぞ」
「えっ!? 今!?」
僕の問いには答えずアゲハはニヤリと笑って言った。
「魔王立魔王育成学園ディアボロス……お前が今日から籍を置くことになる学校の名だ」
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