『ヤマイ』な僕と魔王育成学園Ｄ

act５ 僕と契約と無能姫

魔王立魔王育成学園ディアボロス。

その名の通り魔王によって設立された未来の魔王を育てる学園。

全校生徒数はおよそ６０００人で４年制の学校である。

設立されたのは１０００年以上も昔らしく、当時この魔界（僕がいた世界では日本がある場所にある）の隣にある人間の国……『帝国』と戦争状態だったこともあって元は士官学校だったらしい。

しかし、その戦争で沢山の悪魔が死んでしまった。

それは魔王も例外ではなく、当時１００人以上いた魔王もたったの４人にまでその数を減らしてしまった。

急いで代わりの魔王を探すが優秀な悪魔は皆戦争で死んでしまい、新しく就任した魔王も合わせてもたったの１６名。

これでは今まで１００人がかりで治めていた魔界をとてもじゃないがコントロール仕切れない。

しかし、魔王に相応しい悪魔はもういない。

そこで魔王たちは魔王に相応しい悪魔を『探す』のではなく『育てる』ことにした。

そうすれば時間がかかるが確実に魔王を増やすことが出来る。

そうして創られたのが魔王立魔王育成学園ディアボロス。

ちなみにディアボロスはギリシャ語で悪魔という意味だったりする。

以上、アゲハから聞いた話を僕なりにまとめてみました。