act5 僕と契約と無能姫

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うん、取りあえず章も変わったことだしもう一度名乗っておこうかな。 僕は神代准(かみしろじゅん)。 普通の少年だ……………と、思いたい。 さて僕は今、アゲハと紫忍者のエイトちゃん(八倉巻衛人(やぐらまきえいと)ちゃん、さっき名乗り合った)と一緒に電車に乗っている。 魔王立魔王育成学園ディアボロス、通称ディア学に行くためだ。 異世界の……それも魔界にも関わらず余り僕のいた世界と生活面では違いはないようだ。 電車に乗る他の悪魔たちも見た目はほとんど人間に近い見た目をしているため余り違和感はない。 本当なら片道2時間はかかるらしいがその間アゲハが学園について話してくれたので時間の経過は感じなかった。 不意にプシューっと音をたて電車が止まり、電車独特の割れたアナウンスが流れる。 『ご乗車、ありがとうございます。学園内大講堂前、学園内大講堂前で御座います。お降りの際はお忘れ物のないようにお願いします』 どうやら目的の駅についたようだ。 アゲハ曰わく学園のとても広く、余りの広さに電車が何本も通っているらしい。 「降りるぞ」 アゲハに続く。 電車を降りると僕やアゲハと同じ制服を着た悪魔たちが沢山見える。
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