act5 僕と契約と無能姫

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そりゃそうか。 ここはもう学園内だ。 そこの生徒がいても別におかしくはない。 むしろ普通だ。 改札を抜ける前にアゲハはエイトちゃんに言った。 「エイト、別にここで降りなくてもいいぞ。先にクラスの方に行かなきゃいけねーんだろ?」 「…………エースがそう言うなら」 エイトちゃんはそのまま電車に乗り、行ってしまった。 ちなみに今日は入学式で、今日からエイトちゃんは1年生としてこの学園に通うらしい。 なら僕は? と、アゲハに聞くと 「お前は年齢を考えると、俺の学年を考慮して2年生だな」 という事らしい。 エイトちゃんは忍者装束を着ているのでまさか女子生徒の制服は忍者装束なのか!? と思ったがどうやら違うらしい。 グレーのシャツに紺色のスカート、さらに黒いブレザーを着ている。 これは男子のネクタイも同じなのだが1年生なら緑、2年生なら青、3年生なら黄色、4年生なら赤色のリボンの着用が義務付けられているらしい。 さらに一目で制服だと分かる範囲内でならアクセサリーをつけたり改造しても良いらしく、その証拠にアゲハも白い三角帽を被っている。
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