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「さて、また旅に出るか」 Markはみんなの顔を見ながら言った。
するとJohnがかばんからリング、細いブレスレットと腕時計、モバイルを取り出し渡してくれた
「みんなも知っている “ASG”関連企業の“MSSS(Medical Support Security System)” [“キーワードの解説”参照してください]搭載モバイルみたいなものだ。
ただし3年前に発表され今やこのシステムで並ぶのものはいない代物とはまったく似ていないということで、私が作ったJブランド品ということがわかってもらえるだろう。
正直、昨年秋から始まった“地球の悲鳴“で、世界が少し揺らぎはじめている。
俺たちみたいな遊子(トラベラー)にはこれらは最高のお守りとなるはずだ。
それに、凡人になったとはいえ各諜報機関は一応俺たちをチェックしたいだろうが、
この中にストーカー好きがいるとは思えないしな。」
「Jブランド品って・そっくりにしか見えん」
「裏に“Jブランド”とはあるけど」
「まあ外見は “TFS(Tutelary Fairy System)”[”キーワードの解説“参照してください] の “光の妖精 Light Fairy”系モバイル に似ているが、お前のことだ、Fairyの羽よりはるかに大きな翼がかくされているのだろうな。
たしかにこの“地球の悲鳴“について、いろいろ調べてみたいこともあるし、ある地域でかなりやばいことが起こるかもしれないという話も気になっていたんだ。そうなるとこのお守りはおれにとって本当の守護神となるだろう。
まあ、お前たちも同じことを考えているんだろうが、
ただし、みんな、無理はするなよ。
おれにとってお前たちは何者にも変えられない最高の飲み仲間だ。墓地でパーティをしたいとは思わない。」
「お互いにな。いずれにしてもありがとうJohn、これでみんな自由に空を渡れる」
3人はこぶしを合わせ笑い、そしてそれぞれのドアから旅立っていった。 Good Lock
・・・Johnからのプレゼントはこの後大いに威力を発揮し、3人の命を何度と無く守ってくれることになる。
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